看護師アンケートquestionnaire

がん治療センター/千葉県出身

千葉県立衛生短期大学/順天堂大学大学院

レベルⅠ
がん看護専門看護師
  • Q現在の仕事内容

    A私はがん治療センターに勤務しています。がん看護専門看護師として様々な問題を抱えているがん患者やご家族の支援、院内のスタッフへがん看護に関する教育的支援を行っています。具体的には、がん薬物療法を行っている患者の症状マネジメントや療養支援、がんの遺伝子外来に受診された患者や家族と面談を行い情報の整理を助けること、がん専門相談員として相談対応を行うことなど、多岐に活動をしています。

  • Q当院入職の決め手

    A一番の理由は、1人暮らしをしたく実家から近い大学病院に就職したいと思いました。病院見学で半日病棟体験を行った際、先輩看護師に話しかけやすいと感じました。その時入院されていた患者さんより「ここの病院の看護師さんは優しい看護師さんばかりでみんな信頼できるよ」と言われ、患者さん一人ひとりに寄り添って看護が出来るこの病院はとても魅力的だなと感じこの病院を選びました。また、テーマパークが近いことも決め手の一つでした。

  • Qなぜ資格取得を目指したのですか?

    Aがん患者やその家族の診断期から終末期までの治療過程を、病棟・外来勤務を通して経験してきました。がん患者や家族と接していく中で、自身のアセスメント能力や看護技術、心理的援助に自信が持てない事があり、より深い専門的知識や経験を重ねる事が必要だと感じました。専門性の高い知識の習得やエビデンスに基づいたケアを行い、がん患者や家族のQOL向上に努めていきたいと感じたため、がん看護専門看護師を目指しました。また、現在働いているがん治療センターへ移動した際に、がん系の専門・認定看護師の資格を持った先輩が働いており、進学について相談にのっていただき、背中を押していただいた事も資格取得を目指すきっかけとなりました。

  • Q取得までの流れを教えてください。

    A千葉県立衛生短期大学 第一看護学科卒業
    順天堂大学医学部附属浦安病院に入職し4A病棟に配属される
    8年目:がん治療センターに異動となる
    11年目:順天堂大学大学院 医療看護学研究科 博士前期課程 がん・クリティカルケア分野に入学
    12年目:順天堂大学大学院 医療看護学研究科 博士前期課程 がん・クリティカルケア分野 修了
    13年目:がん看護専門看護師の資格を取得する

  • Q取得にあたって大変だったことはありますか?

    A大学院1年目の時は仕事をしながら大学院に通学していたので、仕事と学業の両立は大変でした。特に沢山の課題が出た時は、休みの日も一日中課題に追われていました。課題で行き詰まった時は、同じがん系の専門・認定資格を持つ先輩へ相談し、アドバイスをもらい課題をこなしていました。仕事と学業の両立が大変で辛くなった時は、職場の上司やスタッフに話を聞いてもらいました。元々、仕事と私生活のオン・オフのメリハリを付けて働いていたので、仕事と学業、休みの日のオン・オフをハッキリさせて、オフの日は自分の好きな事をしたり趣味に没頭する事で、自分の気持ちもリセットされたと思います。

  • Q資格取得後はどのような業務を行っているか?

    A専門看護師は各自がサブスペシャリティを持っています。私のサブスペシャリティは乳がん看護、AYA世代患者の看護です。現在は週1回、診断期のAYA世代乳がん患者の外来診察に同席しています。医師の診察後に患者と面談を実施し、医師の説明内容に対する理解の支援、意思決定支援、患者の心理的不安を軽減するための支援などを行っています。患者やご家族の支援の他にも、院内で働いている看護スタッフへの教育的支援として、がん看護に関する研修の講義や事例検討会の実施をしています。また、地域住民を対象としたがん対策推進イベントに協力をするなどの活動をしています。

  • Qどんな時にやりがいを感じますか?

    Aがんと診断された時、がんの治療をしている時、再発をした時、患者さんたその家族には緩和ケアが必要となります。それぞれの時期様々な不安や事情を抱えながら日常生活を送っています。私は、患者さんがその人らしく過ごしていくにはどうすれば良いのかを常に考えながら活動をしています。がん看護専門看護師として患者さんや家族と関わる中で、治療選択をすることができたり、療養生活の場を選択することができたりと、患者さんや家族にとって一歩でも進むことができた時は支援をして良かったなと感じます。

  • Q学生へアドバイス・メッセージ

    A私はこの病院で働いて10数年経ちましたが、あっという間に過ぎたと思います。辞めたいと思ったこともありましたが、同期や先輩、上司に支えられここまで働いてこれたと思います。自分のペースで一歩づつ進んでいくなかでがん治療センターへ異動し、より多くのがん患者さんや家族と接する機会も増え、そこで、がん看護専門看護師の道を選ぶことができました。当院は専門・認定資格を取得している看護師が増えています。キャリアアップのために相談できる専門・認定資格を持った看護師がたくさんいますし、専門・認定資格を取得するためのサポート体制が整っています。
    まずは皆さんと一緒に働くことを楽しみにしています。そして、看護師としてのキャリアを積んでいき、専門・認定資格の取得を目指したいと思った時はぜひ声をかけてください。